【用語】三笠フーズの「事故米」とは? [ビジネス]
【三笠フーズ事件における「事故米」「工業米」とは?】
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カビや国内では認められない農薬が検出され食用には使われない「事故米穀」を食用に不正転売していた三笠フーズ事件で云われている「事故米穀」「工業米」とは? 「事故米穀」は農林水産省が買い上げた米の中から認定し、工業用糊(のり)や接着剤などの材料として業者に入札で販売する。年間平均約2000トン程度が販売されている。 1キロ10円台で、1キロ1000円以上のブランド米よりは大幅に安いが、加工食品の材料となる安価な米と比べても5分の1の安さ。
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農水省によると、三笠フーズは政府から平成15~20年度に、「事故米穀」とされた精米や玄米計1779トンを、工業用の糊(のり)用として購入。そのうち、基準値の5倍に当たる0・05ppmのメタミドホスが検出された中国産もち精米295トンをせんべいなど米菓や和菓子の材料として、福岡県の仲介業者3社に転売した疑いがある。 また、カビの一種である発がん性物質アフラトキシンB1が検出されたベトナム産うるち精米など約4トンを焼酎の材料などとして、九州の酒造業者など数社に販売した疑いも浮上しているという。
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【関連書籍】 「食品業界はなぜ平気で嘘をつくのか」
著者: 垣田達哉
出版社: 日本文芸社
サイズ: 単行本
ページ数: 244p
発行年月: 2008年02月
【書評】 三枝匡 三部作 [ビジネス]
三枝匡氏は、経営再建のプロフェッショナルとも言える人物で、経営コンサルタントの草分け的な存在です。
【三枝匡氏 略歴】 http://www.misumi.co.jp/company/management/ceo.html
数多くの不振企業の立て直しを行ってきた中、現在は「ミスミ」の社長として、優良企業においてもその経営手腕を如何なく発揮されています。 その三枝氏の著書は、現存する経営コンサルタント会社だけでなく、多くの企業の経営者や、経営に関わるミドルに至るまで愛読されているという事です。 内容は、小説風に仕立てられて非常に読みやすく、しかし、経営についてのエッセンスが凝縮されており、まさに「経営のバイブル」とも言えます。
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大企業に籍を置く若手社員が、提携先の中小企業で経営参謀として営業を中心とした戦略を進めていくストーリーです。 営業戦略におけるロジックとプロセスを中心としたストーリーで、営業ミドルにはお勧めしたい良書です。
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大企業と業務提携したベンチャー企業が、経営悪化により倒産しかかった中、大企業より派遣された若き新社長を中心に、「創って作って売る」という理念を基本として会社再建に取り組んでいくストーリーです。 「開発」「製造」「営業」「経理」などについて、経営者はどういう視点で考えて判断していかなければいけないのか、そうした要素が詰まったストーリー展開です。
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斜陽の大企業において、その足枷となっている事業部の再建に取り組むストーリーです。 事業部とは言え、年商400億円規模の大組織で、大企業独特の官僚組織と危機感を感じない社員たちの中で、主人公が眠れる志士を見出し、事業清算の危機からまさにV字で収益を改善していきます。 前書「経営パワーの危機」を、更に巨大組織に対しての取り組み方で綴った「三枝三部作」の最高峰の良書であります。
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私自身、現在年商60億円規模の事業部の経営再建に取り組む上司の直下で働いていて、自身の仕事において、三枝氏の著書に書かれている「ポイント」の多くが、上司である部門長の行動施策に共通する点が多く、「経営」という視点で物事を見据える事が出来、云わば仕事をする上での「参考書」として三枝三部作は繰り返し愛読しております。